Success Story_overview.jpg (389 KB)ネットワークスイッチ

当社の顧客はネットワーキングと通信ソリューションのグローバルなリーディングメーカーです。その最新の製品は、運営コストを減らしてネットワーク効率を上げることができる、ネットワークスイッチです。これらスイッチは、長期間のサプライを必要とする国際的な通信会社に人気があるので、それら製品は、5~7年間はサポートで利用可能である必要があります。同社は、将来にわたって包括的なストレージオプションを提供することができるサプライヤーを見つけることを望んで、SSDとDRAMモジュールに関してApacerに問い合わせました。

 

チャレンジ

 

このお客様は、直面している多くの課題があることをApacerの営業チームに知らせました。一番目は、ネットワーク操作の性質に起因して、デバイスがしばしば書き込み集中のタスクを与えられるであろうということでした。データ書き込みは少量ですが、ネットワーク化機器がデータパケットを交換するので何度も実行されるのです。

このお客様は、使用するオペレーティングシステムは同社が広くカスタマイズしたLinuxコードに基づくであろうと述べました。また、Linuxベースのネットワーク経由で常にSSDの操作を監視する必要がある可能性に言及しました。事をさらに複雑にしたのは、同社には同時に開発中の2つの製品があったことです。1つはデータの保存にSDカードを使っている製品、他方はmSATAモジュールを使っているものです。また、両方の製品には互換性のあるDRAMモジュールが必要となります。

 

ソリューションとテクノロジー

まず、ApacerのエンジニアリングチームはSSDWidget 2.0経由でお客様のデータ利用法の詳細をよく観察しました。お客様の一番目のシステムは2枚のSDカードに関係していました。一方はLinux OS起動用、他方はログファイル保存用です。チーム、2番目のSDカード上で、お客様が、ブロック・マッピングを使ってデータを書き込む、多少旧式なデータ処理テクノロジーを使っていたと気づきました。それは、必要とされていた書き込み集中型動作には適していないのです。しばらくの討論の後、エンジニアリングチームは、Smart Read Refresh™機能を搭載する新しいデータ処理テクノロジーに切り換えるよう、お客様に勧めました。これは、ページ・マッピングを使ってデータ書き込みを実行し、製品のデータ利用動作にとって、より効率的なものでした。

お客様が製品中のSSDをリアルタイムに監視することを可能にするために、ApacerソフトウェアチームはSSDWidget 2.0ソフトウェア開発キット(SDK)をお客様が利用できるようにしました。これにより、お客様はカスタマイズされたLinux OSと互換性を有するモニタリングUIを作成することが可能になりました。それは、SSD監視プログラムを一から作成するよりずっと速く、より容易なことでした。そして、旧式のブロック・マッピングテクノロジーから、当社の提供した新たなページ・マッピングテクノロジーへとお客様が移行した時、お客様は旧式と新式のストレージソリューション両方がモニタリングでき、SDの動作寿命を予測することが可能でした。

他の製品においては、Apacerエンジニアリングチームはお客様が使っていたmSATA SSDを試験しました。そのパーティションの一部はLinux OS起動専用に用いられ、他方はログデータ処理のために使用されていました。このケースにおいて、チームは、お客様がMLCからSLC-liteテクノロジーに切り換えることを提案しました。それはストレージサイズの割りにはP/Eサイクルがよりよいトレードオフを提供します。今回、お客様はSSDWidget 2.0 SDKへのアクセスを利用することができたので、ゼロから始めることなくLinuxソリューションの開発が可能となりました。

そして、Apacerのトータル・ソリューションをフル利用すべく、お客様は自社製品のために当社のDDR3とDD4モジュールを採用しました。これらは、直接メーカーから供給元のサーバー級ブランド名がついたICを使って製造されました。そして、ApacerがチューンしたBOMのおかげで、お客様は今後の注文も同じ精確な仕様に従ってなされることを知り、一息つくことができたのです。

 

結果と利点

このお客様はApacerの提案すべてを受け入れ、ネットワークスイッチのプロトタイプをテストした結果、産業用SSDの動作寿命が大いに増したことに気付きました。場合によっては、SSDは前より最高3倍長く使用可能で、一貫して優れた読み書き性能を表していました。Apacerのソフトウェアおよびファームウェアチームは、SSDWidget 2.0に対しての開発をSDKまで拡張し、学んだことを今後のソフトウェアへのさらなる開発を行う際に使ってゆきます。