Apacerは、3D NANDフラッシュの最適化を新たな高みへと導きました。Apacerは本日、10万P/Eサイクルという驚異的な性能を発揮するSLC-liteX産業用SSDのリリースを発表しました。これは、競合する2D MLCや3D TLC製品の3倍から33倍の性能です。大容量、高性能、高耐久性を求めるメーカーを含め、大規模なデータ収集と分析に投資している5GとAIoTメーカーは、この開発のメリットにすぐ気が付くことでしょう。Allied Market Researchによると、「世界の3D NANDフラッシュメモリ市場規模は2020年に123.8億ドルと評価され、2021年から2030年までの年平均成長率は20.3%を記録し、2030年には784.2億ドルに達すると予測されています。」
NANDフラッシュ製品の耐久性は、P/Eサイクルで測定することができます。書き込みや消去が行われるたびに、フラッシュセルは修復不可能なダメージを受けます。産業界では、3,000P/Eサイクルはかなり競争力のある数字と考えられていました。しかし、5GのO-RANやエッジコンピューティングスイッチなどのアプリケーションでは、より高い耐久性のしきい値に対する要求が高まっており、市場はさらなる要求を渇望していました。Apacerのファームウェア専門家チームは、この問題に取り組み、10万P/Eサイクルを実現するために技術の微調整に取り組みました。電圧デルタと電荷センシングを正しく調整するためには、3D TLC構造の入念なセル分布管理が求められました。さらに、厳選された産業グレードのNANDコンポーネントを搭載し、ファームウェア構造は、日常動作中のNANDフラッシュの安定性を高めるために特別に最適化されており、エラー処理アルゴリズムは、予期せぬECCエラーを回避するために大幅に改善されています。
このような技術革新は、Apacerが世界トップクラスの部品・材料サプライヤーと長期にわたって協力関係にあることからも恩恵を受けており、長期にわたる安定した部品供給が保証されています。実際、ApacerのSATA SH250およびPCIe PH920シリーズは現在、様々な仕様で10万P/Eサイクルを実現しています。ゲーム、監視、エッジコンピューティング、5GスマートIoTの運用はすべて、耐久性向上の恩恵を受けることができます。また、厳しい環境下での使用を想定した製品を製造するメーカー向けに、-40度から85度までの低温下でもデバイスがスムーズに機能する広温度動作など、付加価値の高い機能が確立された製品もご用意しております。これは、Apacerが 「より良いパートナーになる 」というコアバリューを示すもう一つの手段です。